紫陽花祭での蹴鞠と雅楽 [京の歳時記6月]
伏見区藤森神社での6月19日の紫陽花祭で京都写真ジャーナルで掲載しなかった写真。
蹴鞠の試技場と蹴る様子
雅楽の演奏と舞 舞は迦陵頻(かりょうびん)で4人の幼児・児童が舞った。背中の文様が違っている
一方少し年長の子供による胡蝶は背中の模様は
最後の蘭陵王の衣装はこうだった
京都写真ジャーナルで詳しく説明しています。
府立植物園のガクアジサイ [京の花名所]
府立植物園のガクアジサイが見ごろを迎えた。本当にかわいく咲いている。ヤマアジサイ、イサアジサイ、キヨスミサワアジサイ、レンベンガクアジサイ、ナデシコガクアジサイなどと多彩に咲く。梅雨時の花なので割と少なめの人出だ。ただ、天気が良い日は一気に混雑する。
↑天城甘茶 ↑イサアジサイ
↑ミヤコヤエムラサキ ↑ヤマアジサイ白鳥
↑大甘茶 ↑リベラバイス
長いこと更新できませんでした。いつの間にか夏です。京都写真紀行は京都写真ジャーナルに移行します。今後このサイトはプライベートサイトとなりますのでよろしくお願いいたします。
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上賀茂やすらい花 [京の歳時記5月]
葵祭の行われる同じ日に上賀茂岡本地区を中心に「上賀茂やすらい花」がある。今宮やすらい祭りは4月で約1カ月遅れての祭りだ。「祭」といわず「花」と言うのが上賀茂の特徴となる。上賀茂神社と大田神社でやすらい踊りを奉納する。また、今宮やすらいと同様に奉賛する家々でも踊る。今宮の玄武やすらいは踊る家の軒に短冊のようなものが下がっているが、こちらではとくにないようだ。ただ、昔からの里家や商家が多いようで2時間半の同行で大きな家が多いのに驚いた。いわゆる昔ながらの農家のようだ。
祭りは京都三代奇祭に数えられていて、重要無形民族文化財に指定されている。花傘の上には 若松を中心に季節の花が活けられており「厄病の神様がこの美しさに魅せられて外に飛び出す。また踊りにつく笛や太鼓を聞くために外に出る」と言う。傘の下に入ると一年の無病息災がかなうというのだ。
やすらい花の出発となる岡本やすらい堂(左)と祭りの一行
岡本やすらい堂前でまずシャグマが踊る(10時30分)とやすらい花のお花
一行の後方から見た行列。笛を持たない1年~3年の小学生は「花」の法被を着る。一方祭りの主役である小シャグマは岡本やすらい堂から歩いて5分くらいの「梅が辻やすらい堂」で早くも休憩だ。この日は快晴で白塗りの児童にはかなりしんどそうだ。
カキツバタが見頃(左)の大田神社に入り(11時15分)、社殿前で踊りを奉納。
やがて上賀茂社家の前を一行が通る(左=大田神社前)(右=明神川沿い)
上賀茂神社一の鳥居前では珍しく2回周りの踊りを披露。その後神社で御祓いを受ける(11時45分)。もちろん踊りも奉納されている。上賀茂神社を行く一行
神社前の商店で車を止めての踊りを見せる。また、4年~6年の児童は笛を吹いて祭り気分を盛り上げ踊りの演奏も兼ねて大忙しだ。
上賀茂には大きな家が多い。また地域力はこの日警備に多くの人が配置されていて充実しているようだ。そして家々の道は狭くこの点も昔からの集落をイメージさせてくれた。
休憩の後、やすらい堂にもどっていくもののあちこちで踊りを披露した。傘に入る子供たちと通過町内の人(右)
一行は15時ごろやすらい堂に戻る
京都写真紀行では 京の歳時記>5月>一般歳時記
京の今年最後の花見に [京の桜]
桜の季節が終わろうとしていますね。八重桜の普賢象、御衣黄桜、ウコンなどが代表的なところでしょうか。また上賀茂神社の「馬だしの桜」「鞭打ちの桜」は今年は遅れているようですね。同じ参道の東側の「斉王桜」が見頃のころには開花しているのですが、おとついでもまだ堅い蕾でした。もともと賀茂競馬の合図用ですから遅い方が名前にあいますが。その馬出しの桜
この桜の咲く神社の競馬用埒(らち)内。左の高い木が「見返りの桐」、花が「馬出しの桜」その向こうに「むちうちの桜」奥の低く青く見える木がゴールとなるカエデの木。
さて残る桜の木と言うと平野神社や六孫王神社に咲くの黄色い「ウコン」、京都御苑や雨宝院の「御衣黄桜」、千本閻魔堂に咲く「普賢象桜」と堀川通りの八重桜並木ですね。
京都御苑御衣黄桜
京都御苑4月24日発 月末には散っているでしょうね
御苑の桜は3Dのように見る者に枝を突き出してきます
雨宝院御衣黄桜
千本閻魔堂普賢象桜
六孫王神社ウコン桜
堀川八重桜並木 堀川は近年琵琶湖疏水の水を紫明賀茂街道から取水して水が流れるようになりました。コンクリの堤に覆われた川がいかにも都心の風景をおもわせます。
京都の桜の名所は数が多いだけに有料の寺院巡りとなると結構お金がかかりますね。鴨川・賀茂川、高野川などのオープンスペースが人気となるのもうなずけます。
平野神社の桜たち [京の桜]
平野の夜桜と親しまれている平野神社の桜も順調に咲いて、散っている。だが八重桜がこれから見ごろを迎える。そこでストックされてきた桜の総集編をまとめてみた。まずは花の種類から。門前に珍種10品種の大きな看板に紹介された桜たち。一部を除いて4月20日ごろがすべてが咲きそろう。
魁 神社の代表的名桜 3月28日頃開花
神社で最初に咲きだすので人気抜群
表参道西にあり、御前通りからも見える
寝覚 白色一重で葉が出ると同時に開花する
4月5日ごろ開花
白がきわだつ桜らしい桜
胡蝶 淡い紅色の大輪 4月8日頃開花
蝶が飛んでいるように見える
虎の尾 白色の花 4月15日頃開花
枝に咲き模様が虎の尾っぽみたいという
平野妹背 淡くもあり深くもある紅色 4月15日頃開花
花の先に二つ三つ寄りあう
4月20日頃開花
松月 サトザクラの代表的品種 4月20日頃開花
淡桃色から次第に白色に変わる
葉化おしべが出る
4月20日頃開花
手弱女桜(たおやめ) 濃淡紅色 4月20日頃開花
葉がうすい黄色
嵐山 (らんざん) 紅白色の花色で五弁の一重
4月10日頃開花
古代より襖絵などに描かれる
この他の 桜
さて全般的に神社の西参道、神苑、表参道、社殿境内と分かれているのが神社の桜全般。まずは魁(表参道)から咲き始める。次いで西参道の貸し席のソメイヨシノが花開く。少し遅れて神苑のしだれ桜が一斉に開花。同時に表参道の鳥居付近のしだれ桜も咲き始める。魁が散り始めるころになると社殿近くの八重桜の出番。一番西にある白雲や大内山が競い合う。そして虎の尾、胡蝶などが開花。楊貴妃はお稲荷さん近くにあるので注意。舞殿北にある紅しだれもこの頃になるとちょうど見ごろとなる。月末近くようやく御衣更桜やウコン桜が最後の桜となるようだ。
西参道の様子 貸し席の上にソメイヨシノが覆い尽くすのは圧巻
また、夜桜見物はほろ酔い気味にしてくれる席も雰囲気を盛り上げてくれる
神苑のしだれ桜と苑全体
表参道のしだれ桜と4月10日前後の神幸祭の行列
表参道の魁とソメイヨシノ
社殿境内・御簾越しの紅しだれ桜と社殿前に広がった散り桜
京都写真紀行では 京の桜>洛中
花名所で被災した人への写真力(1) [京の花名所]
東山祈りの火
京都写真紀行では東日本大震災で被災した人や近辺の皆様にツイッターを通して癒しの写真をツイートしています。#power_of_photo のハッシュダグからの呼び掛けに賛同して「フォトボランティアジャヤパン基金」に参加写真を提供しました。『元気になって!!写真力』
ツイツターに発信している写真は季節に合わせた花名所のアップしたものを中心にしています。随時紹介します。
↑ 知恩寺ふじ桜
↑ 京都御苑木蓮
↑ 植物園白椿
↑ 東寺しだれ桜
↑ 植物園椿・淡乙女
↑ 植物園椿・白澄
↑ 地蔵院八重椿
↑ 鴨川七条上桜
↑ 祇園新橋しだれ桜
↑4月2日鴨川の五条以南左岸のしだれと祇園新橋かにかくに碑そばしだれ桜は見頃です。
京都御所一般公開で戦後初の展示縮小公開 [京の歳時記4月]
3月23日に1946年から始まった京都御所の一般公開を戦後初めて展示や催事を縮小して公開すると宮内庁京都事務所が発表した。東日本大震災の被害拡大に伴う処置。展示される予定だった御車寄の衝立、人形の飾りつけによる花の宴や朗詠(諸大夫の間、御学問所)、回廊生け花、そして雅楽と蹴鞠を取りやめることとした。したがって紫宸殿の高御座(たかみくら)や清涼殿の釣灯篭などの見学のみとなる。
京都御所の一般公開は春と秋に5日間平均で開催されてきた。度重なる火災により1331年に土御門東洞院殿のあったところに里内裏として移転して現在地となった。建物は江戸時代末期の1855年の安政年間に建てられたが、平安時代の様式を維持している。
御所の公開は建物の周りを移動しながらその建築美と障壁画を覗き込むような形で楽しむもの(今回も見学はできる)。展示を中止する人形は雅な宮中人の様子を伝えるものとして欠かせないものとなっていた。さらに雅楽や蹴鞠も優美な遊びとして残ってきたもの。御所の中で見ることで見学に来る人たちに平安時代からの遊びの文化をより明確に伝えてきたものだった。
縮小された公開は4月6日から10日まで、9時~15時30分まで入場できる。運が良ければ紫宸殿前の左近の桜が見ごろとなっているかもしれない。
京都御所
NO08041206展示を中止した御車寄の衝立(左)とNO07040609諸太夫の間のふすま絵
NO09110303 紫宸殿(左)と N008041205紫宸殿高御座(たかみくら)
NO08041201 承明門にいたる回廊と(左) NO08111502 承明門から見た紫宸殿
NO07040606 紫宸殿と左近の桜(左)とNO08111503 紫宸殿
NO08041204 清涼殿(左)とNO08041203廊下外壁格子文様
NO07040602 欄干金具(左)とNO07040602御池庭
NO07040604 御庭灯籠とNO08041202回廊の朱
NONO08041207投扇(諸太夫の間)とNO08111501絵合わせで遊ぶ女房(清涼殿)と
NO07040603 障壁画 四季花鳥図 御常御殿二の間とNO07040607賀茂祭群参図 御三間中段の間
NO07040601 御学問所屋根とNO09110302 屋根下文様と
公開時の遊びNO080411504(左)NO0804111505雅楽舞(春)
NO09110301(左)と09110304五節の舞(秋)
梅名所を訪ねる(3)京都御苑(1) [京の花名所]
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京都御苑には季節豊かな花々があるが、早春の梅は西の烏丸通近くにあり、とくに出水付近の梅園は少しずつ日にちがずれて見ごろを迎えるので2月~3月に行けば必ず堪能できる。出水口の紅白梅が早咲きで、3月上旬までは楽しめる上、はるか東の大宮御所の土塀や大文字が広い空間に粋な演出を作り出す。
この日快晴。しかし梅苑はまだ蕾の固い木が多く、出水口の紅白の2本が相変わらず早咲きで見ごろを迎えていた。
NO11022607御苑の梅苑(左)とNO11022601梅苑南端出水口東の紅白梅
この梅苑は出水口通りを挟んで南にもある。こちらはそのかかりともなる北端の梅が2本見ごろだ。毎年この内東の1本が御苑の中で一番咲きの木である。(左写真)そしてこの南梅苑は出水の小川という川が流れておりその川沿いに背の低い白梅が満開となった。(右写真)
NO11022603毎年一番咲きの紅梅(左)とNO11022604出水の小川の白梅
その小川の白梅は午前中には後方の森に陽が当たらないので見事な白黒のくっきり梅が撮れる。午後にはこの色合いは出ないのだ。川沿いには早咲きの紅梅も咲くがこの場所はどちらかといううと4月中旬からの八重桜の面積が多い。
NO11022610小川白梅の一輪(左)とNO11022620同じ木の重なり合う花弁
出水の小川から建礼門前大通りに向かって堺町休憩所の方に出るとその途中に大きな白梅が満開となっていた。大きい割には場所柄「ひっそりと咲く」感があった。しかし堂々たる木である。
NO11022612堺町休憩所前の白梅とNO11022613その咲きっぷり
この道を過ぎると御苑の中で最も大きい道に出る。建礼門前大通りだ。葵祭や時代祭の行列はこの道を通って市中に出ていく。従ってはるか向こうに門が見えて、もっとも御所らしい風景を演出する場所となる。そこには1本の大きな紅梅が道に突き出している。この日は梅蕾ともいうべきで一輪も開花していなかった。
NO11022619建礼門前大通りの梅とNO11022602その梅蕾
この大通りは堺町ご門へ出るのだが、正面に下がると九条池に出る。そこからは拾翠亭の茶室を見ることができる。その北側には1本梅の木がある。この亭は梅よりも夏場の百日紅が見事な色模様を作りだす。ここを抜けると間ノ町口に出る。ここには白梅が小さく咲く。側に紅梅も寄り添う。その向こうには閑院宮邸跡が建ち、見学もできる。
NO11022818拾翠亭白梅(左)とNO11022611間ノ町口正面の白梅一輪
NO11022606閑院宮跡が見える間ノ町正面の紅梅(左)と宮跡には梅はなく代わりに咲く山茶花
宮跡の北に宗像神社がある。こちらは椿が3月中旬ごろから見ごろとなるのだが、北塀の側に紅白の2本がひっそりと咲く。年中日当たりが悪そうな場所で目立たないのだ。背後が真っ暗なので白梅を浮き立たせるにはいい場所でもある。
NO11022611宗像神社北野紅白梅(左)とNO11022608その白梅数輪
京都御苑の梅は西側に集中する。梅苑の北に桃苑があり梅が見頃のころ咲きだす。そしてこの宗像神社の椿に加え近辺には雪柳が間もなく開花し始めて、春がいよいよ本番ムードとなっていく。
京都写真紀行では花名所>早春~春
梅名所を訪ねる(2)北野天満宮 [京の花名所]
北野天満宮が1年で最も賑わうのは2月25日の梅花祭ではなかろうか。道を挟んで東側の北野の芸舞妓が総動員でお茶をたててくれるのだ。梅も見頃の木が多くなり華やかさが加味される。まさしく庶民の大茶会の様相なのだ。
NO114(左)とNO05022501(右)
NO08022501お茶をたてる芸舞妓(左)とNO08022502梅花祭大茶会の全体
北野天満宮の梅は大きく分けて3か所となる。まずは境内の中。お社のまわりに多くが咲く。時期も2月初めから3月中ごろまでと長い。そして紙屋川沿いの神苑と南神苑。いずれも3月に入るころが見ごろだが有料となる。
今年の一番咲きとなった老松社の梅。これは本当に2枝5輪くらいが咲いた。1月9日の撮影だ。(左)そしてその同じ木を2月5日に撮影したのが(右)
NO11010901老松社白梅一輪(左)とNO11020605同じく老松社の白梅
同じくこの1月の段階で咲いていたのは絵馬所の北側の1本ぐらいだった。その木は紅梅で数枝数輪と言う咲き方である。また、本殿の西の塀沿いの南にある蠟梅がこの時期に花を咲かせるのも毎年のことである。
NO11010901一番咲きの絵馬堂前紅梅(左)とNONO11010903蠟梅
こうしているうちに見ごろになるのが早いのは先ほどの老松社の白梅以外では東門の突き当たり手前の1木である。その様子は左が2月5日で右は大体3月7日ごろからが満開だろう。
NO11020605(左)とNO3570で同じ木
一番の遅咲きは神苑と地主社の紅梅。いずれも3月中ごろがピークと言える。
NO05022104紙屋川神苑(左)とNO07022204南神苑
NO08032901(左)南神苑はなんと3月29日撮影NO08031501の紙屋川神苑は3月15日撮影
左の本殿の屋根込の写真は07年の2月25日、右の老松社の紅梅は08年3月15日に撮影したもので当方の撮影記録では例年見頃はこの時期である。
NO3567本殿外塀の梅(左)とNO3566の地主社の紅梅
NO08031503とNO11012402の一枝一輪
京都写真紀行では京の花名所>早春~春
梅名所を訪ねる(1)梅宮大社 [京の花名所]
すでに見ごろを迎えた梅の名所もある洛西。ここが名所と言えるのは梅宮大社、大覚寺あたりだが、開花が遅い。寺社の参道や門前、境内に遠慮がちに咲く1本の梅が地元の生活者にはたまらない季節感だ。それは京都に限ったことではないだろう。だが、しかしやはり入洛するみなさに案内するには地域別の名所を紹介しなくてはとも思う。観光と生活季節感を合わせての京都写真紀行梅名所めぐり。なお、最新梅ニュースはこちらから
梅宮大社 主神が酒解神(さかとけかみ)つまりは酒の神様。生活する人には門前東の3本の紅白梅が楽しい。早咲きでもあり神苑に行かなくても2月初めから楽しめる。
NO11021206(左)は門前の梅とNO11021213はその一輪
NO11021217(左)は境内の早咲き梅一輪とNO3556(右)はその木
NO07030105お百度石付近の梅乱れ咲き(左)とNO07030106(右)
NO3554(左)とNO07030103(右)はいずれも神苑の梅 神苑は椿の花も見頃となる時期と重なる。中には竹藪がありその前に咲く梅
NO07030102舞殿越しに梅を見る(左)とNO07030104神苑の梅の道
京都写真紀行では京の花名所>早春~春