京の今年最後の花見に [京の桜]
桜の季節が終わろうとしていますね。八重桜の普賢象、御衣黄桜、ウコンなどが代表的なところでしょうか。また上賀茂神社の「馬だしの桜」「鞭打ちの桜」は今年は遅れているようですね。同じ参道の東側の「斉王桜」が見頃のころには開花しているのですが、おとついでもまだ堅い蕾でした。もともと賀茂競馬の合図用ですから遅い方が名前にあいますが。その馬出しの桜
この桜の咲く神社の競馬用埒(らち)内。左の高い木が「見返りの桐」、花が「馬出しの桜」その向こうに「むちうちの桜」奥の低く青く見える木がゴールとなるカエデの木。
さて残る桜の木と言うと平野神社や六孫王神社に咲くの黄色い「ウコン」、京都御苑や雨宝院の「御衣黄桜」、千本閻魔堂に咲く「普賢象桜」と堀川通りの八重桜並木ですね。
京都御苑御衣黄桜
京都御苑4月24日発 月末には散っているでしょうね
御苑の桜は3Dのように見る者に枝を突き出してきます
雨宝院御衣黄桜
千本閻魔堂普賢象桜
六孫王神社ウコン桜
堀川八重桜並木 堀川は近年琵琶湖疏水の水を紫明賀茂街道から取水して水が流れるようになりました。コンクリの堤に覆われた川がいかにも都心の風景をおもわせます。
京都の桜の名所は数が多いだけに有料の寺院巡りとなると結構お金がかかりますね。鴨川・賀茂川、高野川などのオープンスペースが人気となるのもうなずけます。
平野神社の桜たち [京の桜]
平野の夜桜と親しまれている平野神社の桜も順調に咲いて、散っている。だが八重桜がこれから見ごろを迎える。そこでストックされてきた桜の総集編をまとめてみた。まずは花の種類から。門前に珍種10品種の大きな看板に紹介された桜たち。一部を除いて4月20日ごろがすべてが咲きそろう。
魁 神社の代表的名桜 3月28日頃開花
神社で最初に咲きだすので人気抜群
表参道西にあり、御前通りからも見える
寝覚 白色一重で葉が出ると同時に開花する
4月5日ごろ開花
白がきわだつ桜らしい桜
胡蝶 淡い紅色の大輪 4月8日頃開花
蝶が飛んでいるように見える
虎の尾 白色の花 4月15日頃開花
枝に咲き模様が虎の尾っぽみたいという
平野妹背 淡くもあり深くもある紅色 4月15日頃開花
花の先に二つ三つ寄りあう
4月20日頃開花
松月 サトザクラの代表的品種 4月20日頃開花
淡桃色から次第に白色に変わる
葉化おしべが出る
4月20日頃開花
手弱女桜(たおやめ) 濃淡紅色 4月20日頃開花
葉がうすい黄色
嵐山 (らんざん) 紅白色の花色で五弁の一重
4月10日頃開花
古代より襖絵などに描かれる
この他の 桜
さて全般的に神社の西参道、神苑、表参道、社殿境内と分かれているのが神社の桜全般。まずは魁(表参道)から咲き始める。次いで西参道の貸し席のソメイヨシノが花開く。少し遅れて神苑のしだれ桜が一斉に開花。同時に表参道の鳥居付近のしだれ桜も咲き始める。魁が散り始めるころになると社殿近くの八重桜の出番。一番西にある白雲や大内山が競い合う。そして虎の尾、胡蝶などが開花。楊貴妃はお稲荷さん近くにあるので注意。舞殿北にある紅しだれもこの頃になるとちょうど見ごろとなる。月末近くようやく御衣更桜やウコン桜が最後の桜となるようだ。
西参道の様子 貸し席の上にソメイヨシノが覆い尽くすのは圧巻
また、夜桜見物はほろ酔い気味にしてくれる席も雰囲気を盛り上げてくれる
神苑のしだれ桜と苑全体
表参道のしだれ桜と4月10日前後の神幸祭の行列
表参道の魁とソメイヨシノ
社殿境内・御簾越しの紅しだれ桜と社殿前に広がった散り桜
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