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真夜中3時に点火する岩座の火祭 [京の歳時記10月]

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NO724松明に風を入れる

なんともハードな祭りが鞍馬の火祭の3日後(年によって変わる)にあります。同じ叡山電車沿線で鞍馬の7つ手前にある岩倉地区・岩座神社の祭りです。源氏物語の光源氏と紫の上が出会ったといわれている大雲寺の隣にあります。

 真夜中3時に巨大松明2本に火がつくのです。長さ10、胴周り4メートル50はあろうかというものです。青竹をそのまま寄せていてパンパンとすさまじい音が火の後ろからついてくるのです。その昔大蛇が人や家畜に被害をもたらすのをやめさせるために神前の灯火で松明を燃やしたところ逃げ出したという伝説が残っています。松明を二本東西に寝かせ、雄雌の大蛇に見立てています。火勢を保つため若衆が松明の上に乗り空気を送る隙間を作る荒業を見せる場面もあります。

 なるほど音といい、火の勢いといい大蛇も退散すること間違いなしです。 燃え尽きた松明の消し方が伝統的です。竹笹ほうきで火の上をならし、幅1mくらいのむしろを引きずる。両側を紐で引っ張り、ムシロの上に4本のひっかけ棒を押し付けている。合計6人の男と音頭とりが数回繰り返します。 

 地元の子供たちも真夜中にかかわらず集ってきています。松明行事に一若衆として参加している先生を見つけて応援する子供たち。眠そうな子はいません。それもそのはず燃え尽きるのを見計らって四時半になると神輿を担いで村に出て行きます。現代の時間割りを無視していますが地域と学校との交流も大切なことを肌で感じることでしょう。 (環境文化研究所発行「クリンネス」に記述した文章です)

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NO726燃え上がった大松明

 

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NO727点火前の直会

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未公開写真 大蛇見立ての松明

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未公開 消えかける松明を見る子供たち

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NO725消化は昔ながらの手法

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NO729夜明け前の出御

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