珍しい北白川天神宮の高盛御供 [京の歳時記10月]
北白川天神宮に伝わるお供えを「高盛御供」と呼ぶ。新米、小芋、大根なます、レンコン、刻みするめなどを円錐形に盛る。まるで伝統工芸の工房を見るような作業が夜を徹して行われる。古代の神饌を伝えているともいわれ、神輿が町内を練り歩く前日から作業が始まる。出来上がった御供を朝、地域特有の北白川女の正式衣装ともいえる前垂れ姿の3人が神前に運ぶ。頭にのせて運ぶ姿は美しい。ただ、バランスがとりにくいので近年は介添えの男性が支えるようだ。
NO703高盛御供手作り
殆ど徹夜での作業となる。盛る過程では様々な形をした例えば動物だったり、植物だったりが貼られていく。いやくっけていくと言ったほうがいいだろう。
NO723B白川女高盛御供運び
近年雨天が多く、その場合は室内での御供のお運びとなる。会場を1周してお披露目する。晴れた場合は参道を3人の白川女が歩く。高盛は2番目で介添えがついて歩く。京都写真紀行では京の歳時記>10月>一般歳時記
NO1668盛られた御供
3人の白川女が運び終わると神事があり、この後御供えを見る機会もある。また神事が終われば御供を饗する機会にも恵まれる。
京都写真紀行では京の祭りイメージ>神饌物
天神宮の神幸祭は御供の神事から1週間後となる。この神社は東山の麓にあって神輿が暗闇の中を豪快に階段と綱を使って昇るので見応え十分である。
参考写真NO710白川祭
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