京の雪景色(4)下鴨神社・糺の森 [京の季節イメージ]
糺の森は不思議さ漂う森だ。なぜなら街の中に忽然と姿を現し、森の中に流れ込む泉川はコンクリの土手からいきなり自然の流れとなってしまう。そして観光客や参拝客でいつも人が通り、バスが駐車する。そのくせ太陽がほとんど当たらない。しかし、まぎれもない森だと感じる。清水の森と違うのは山でなく三角州の終点にできたことだ。だから人がいつでも入れるのだ。雪景色は下鴨神社の建物近くではなく、南に位置する河合神社付近、泉川、瀬見の小川あたりの方が雪をひきたててくれる。京都市内で最も紅葉が遅く雪の便りとともに見ごろを迎えることもしばしばある。
私は20代の10年間を森まで歩いて5分とかからないところに住んでいた。今でも歩いて20分のところだ。それだけに散歩道でもあるのだが、泉川があまりにも原始的な流れなのでどこから水が入ってくるのか源流を探し求めたことがあった。しかしやはり街だ。川は直前までコンクリの川底と堤防で住宅街を流れていた。森に入ったとたんに変わることを知り「街の森とはこういうことなんだ」と知ることとなった。
先ほどほとんど光が差さないと書いたが、実は森には西に馬場があってここは巨大な光線を運んでくれる唯一の場所なのだ。だからこの巨大な光エネルギーが森の生命をはぐくんでいるのだろう。ここ数年で森は立ち入り禁止を少なくしたようだ。散策路を増やしたのだ。今や森の秘鏡は本殿の裏側のみとなった。
紅葉との共生雪景色
NO05121804泉川の秋と冬(左)とNO05121805参道の紅葉と雪
NO05121801河合神社鳥居(左)とNO05121802河合神社近くの瀬見の小川の清流
上の写真は05年12月18日撮影だからこの地の紅葉がいかに遅いかがわかる。
NO08020901泉川上流(左)とNO08020902泉川下流(森の中間地点の石橋で上下に分けた)
NO08020910糺の森馬場を南から北方面(左)とNO08020912北から南方面
NO08020908河合神社の東の森(左)とNONO08120915河合神社鳥居付近
NO08120906降りしきる雪の中の河合神社舞殿(左)とNO08120907河合神社と奥の森
NO08120903瀬見の小川から馬場の木立(左)とNO08120909鳥居の奥の森
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